<内容紹介>
今年二〇〇五年は、終戦からちょうど六十年目にあたります。この節目の年に、当社ではあの大戦を生きた方々に貴重な体験をご寄稿いただき、合同文集として発刊いたしました。集まった原稿はどれも意義深く、内容の濃いものばかりでした。遠い戦地での生死の分かれ目を生き抜いた戦慄の経験、空襲に怯えて過ごした銃後の生活、疎開先で過ごした貧しい子供時代、悲惨極まる満州からの引き揚げ、価値観が180度変わってしまった終戦直後の混乱期など、当時を生きた人だからこそ語り得る戦争の真実が生々しく活写されています。戦争の教訓は徐々に風化し、関心も薄れ、歴史の代弁者もだんだんと減ってきています。本書は、そんな今だから読んで欲しい、真実の合同文集です。
アインシュタインは言いました。「この世界で無限なものは2つ、1つは宇宙、もう1つは人類の愚かさ」と。イラク戦争やテロを引き合いに出すまでもなく、世界各地で目を覆いたくなるような愚行を人類は今もまだ懲りずに繰り返しています。一体どうしたら争いごとを防げるのでしょうか? この根源的な問いへの1つの解答を本書は提示しています。つまり語り継ぐということ。体験者が語り、未体験者がそこから教訓を得る、これからもずっと“戦後”が続くようにするには、これが最も賢い方法なのかもしれません。