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新聞各紙で紹介されました
八王子城陥落の合戦紹介
地元郷土史家が冊子出版
直江兼続 参戦の可能性調べる
八王子城が陥落した八王子合戦をテーマにした小冊子が出版された。筆者は、八王子市狭間町の郷土史家、前川実さん(73)。八王子城は日本の名城100選に数えられているが、市民の関心はあまり高くない。前川さんは「この本を通じて、多くの市民に八王子城に興味を持ってもらえればうれしい」と話している。
前川さんは大学時代、ハイキングで八王子城跡を訪れ、その歴史の魅力にとりつかれた。卒業後、会社員の傍ら、八王子城の研究を続け、現在は「八王子城の謎を探る会」を主宰している。昨年暮れ、ある集会の場で、「直江兼続が八王子合戦に参戦している」との話を耳にし、合戦を詳しく調べてみようと思い立った。
古文書や民話などをひもとく一方、八王子城跡にも何度も足を運び、合戦がどう繰り広げられたかを調べた。さらに「小田原記」や「北条氏照軍記」などの古文書に記された合戦に関する記述がどの程度、信ぴょう性があるかを調べるため、国立天文台を訪ね、合戦のあった日の月の出や日の入りの時刻などを調べてもらった。
すると、古文書には豊臣勢全軍が月の出とともに攻撃に向けて出発した時刻が「亥の刻」(午後10時頃)と記述されており、国立天文台で得られた月の出のデータも午後10時48分で、古文書の記述とほぼ一致していた。
また、直江兼続が合戦に参戦したという確固たる証拠は得られなかったが、直江はあるじの上杉景勝と行動をともにしていたことや、兼続が合戦後に大名に出した書状などからほぼ間違いないとしている。
そこで、古文書の共通点を土台にして、22日午後10時頃の進軍から、翌23日未明から午後4時頃までの武将たちの動きを追った。合戦の様子を分かりやすくするため、前川さんが作成した八王子城の鳥瞰(ちょうかん)図や写真も掲載している。
八王子城合戦とは…
天正18年(1590年)6月23日、豊臣秀吉の関東制圧の一環として、前田利家、上杉景勝らが率いる数万人の軍勢が八王子城を攻めて陥落させた戦い。城主北条氏照ら精兵は小田原城にいて不在で、留守を預かっていた家臣や婦女子ら数千人の奮闘もむなしく、1日で落城した。
(2009年6月24日付読売新聞多摩版より抜粋)
八王子城陥落 解き明かす
16世紀、北条氏照の居城・八王子城がどのように豊臣勢に攻め落とされたか、戦いの様子に迫ったブックレット「決戦!八王子城」が出版された。著者は八王子市在住の郷土史家で、「八王子城の謎を探る会」主宰前川實さん(73)。
八王子城は1590(天正18)年、豊臣秀吉の命を受けた前田利家を総大将にした真田幸村、上杉景勝らの軍勢によって陥落した。
前川さんは、古い記録を読み解き、城跡の遺構群を調査。本書では自ら精密に描いた図や写真を使いながら、豊臣勢の戦略や攻撃ルートを刻々と追い、守る北条勢の戦いぶりも解き明かしている。
戦闘には、NHK大河ドラマで取り上げられている直江兼続も豊臣勢の一員として参加。同書では1章を割き、北条氏照との因縁に触れた。巻末には城跡周辺の散策のためコース案内を載せた。
前川さんは、会社員だった40歳ごろから八王子城を専門に調べてきた。「幻の八王子城」(かたくら書店)など複数の著書がある。「長年研究していると、城が可愛くなってくる。市民にもっと関心を持ってほしいし、本が観光など活性化の一助になれば」と話している。
(2009年6月19日付朝日新聞多摩版より抜粋)
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