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新聞各紙で紹介されました
名山・名城掘り起こし
小冊子「高尾山と八王子城」を出版
高尾山の自然や八王子城の歴史を紹介する小冊子「東京の名山・名城 高尾山と八王子城」が地元・八王子市の「揺籃(ようらん)社」から出版された。著者は考古学研究者椚(くぬぎ)國男さん(83)と、植物研究者吉山寛さん(81)で、いずれも市内在住。数十年の研究成果が分かりやすくまとめられている。
2人は、ともに元高校教師。圏央道建設に反対する市民団体「高尾山の自然をまもる市民の会」に所属する。同会の会報に2007年4月から昨年3月まで1年ずつ連載した「八王子城あれこれガイド」「高尾山ものがたり」に加筆し、まとめた。入門書だが、多種多彩な記述で内容は濃い。
連載・出版を持ちかけたのは、「市民の会」事務局長の橋本良仁さん(64)。「八王子城と高尾山は観光的な側面が優先されがち。知られていない本当の素晴らしさを伝えたかった」という。
八王子城について執筆した椚さんは多摩考古学研究会の世話人。専門の古墳研究とともに、八王子城跡の調査・保存に努めてきた。
八王子城は北条氏照の居城。1590年に豊臣勢に落とされ、北条支配の終わりと秀吉の天下統一につながった。ここから椚さんは「戦国の終わりを告げた城」と、教科書ではまず触れられていない城の歴史的意義を強調する。小冊子では戦後、周辺の開発で城跡が破壊されたことや、保存に向けて立ち上がった研究者の存在も取り上げ、近くに資料館を建設する必要性を訴えている。
椚さんは八王子城跡の山を「ゆるやかに打ち寄せた波が隆起したような形」と形容する。四十数年間で850回以上登った。最近は足腰の衰えで遠ざかっていたが、昨年12月、2年ぶりに登り、その品格の魅力を改めて感じたという。
一方の吉山さんは、「八王子自然友の会」幹事や「高尾山自然保護実行委員会」代表などを務める。高尾山の樹木など自然の生き字引的な存在として知られている。戦後間もなく定時制高校の教師になり、昼は高尾山に観察に通うようになった。都心から1時間の場所で、面積770ヘクタールの山ながら植物1300種、昆虫5千種と自然の宝庫であり、「世界遺産に匹敵する」と話す。
なかでも注目してきたのはブナ。本来は冷涼地に分布するが、高尾山では約80本の大木が育つ。地球規模で気温が下がった江戸時代の一時期に生まれたもので、標高400メートル台では南限になるという。
代表的なブナには、特に親しみを込め、固有の名を付けた。ケーブルカー高尾山駅前にある「駅前ブナ」、最も太く、高尾山天狗(てんぐ)裁判で原告に名を連ねた「元禄ブナ」、樹皮が無傷で枯れ枝のない「美人ブナ」などだ。吉山さんは「いかに高尾山が素晴らしく、その自然を大切にしなければならないのか、知って欲しい」と強調している。(以下略)
(2010年2月4日付朝日新聞多摩版より抜粋)
自然、歴史 小冊子に
高尾山と八王子城の歴史や現状を分かりやすく解説した「東京の名山・名城 高尾山と八王子城」(揺籃社刊)が出版された。
八王子市在住の考古学研究家、椚國男さん(83)と植物研究家、吉山寛さん(81)が所属する市民団体「高尾山の自然をまもる市民の会」の会報誌に2007年4月から今年3月にかけて掲載された2人の文章をまとめたものだ。
椚さんは八王子城にこの45年間に850回以上登り、史跡の調査や保存に尽力してきた。小冊子では築城から落城までの概要や、遺跡から発掘された遺物や同市教委による調査結果などを記述している。
また、戦後の開発で遺跡が破壊されたことや、保存・保護のために立ち上がった人々を取り上げ、史跡近くに資料館建設の必要性を訴えている。
椚さんは「八王子城は戦国時代を代表する山城。多くの市民にもっと感心を持ってもらいたい」と話している。
一方、吉山さんは高尾山自然保護実行委員会の代表や八王子自然友の会幹事を務めるほか、高尾山自然観察の案内人として、高尾山の生き字引的な存在だ。
高尾山周辺はブナなどの温帯林とカシなどの暖帯林が接するなど、植物学上、非常に珍しい山だという。また、標高599メートル、面積約770ヘクタールの場所に植物が約1300種類、野鳥は約100種類、昆虫は約5000種類が棲息するなど、世界でも類を見ない自然の宝庫だと指摘している。
吉山さんは「豊かな自然の保全、保護の必要性を読み取ってもらえればうれしい」と話している。
(2009年11月7日付読売新聞多摩版より抜粋)
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