【清水工房・揺籃(ようらん)社 ニュースレターVol.41】

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お世話になっている皆さまへ

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
八王子市追分町の印刷・出版の会社、「清水工房・揺籃(ようらん)社」です。

ようやく梅雨が明けましたね。
7月中の日照時間は、合計で1日分もあったのかなと思えるほどに、太陽が顔を出してくれませんでした。
まるで、天岩戸に引きこもってしまった天照大御神の神話みたいだなあと感じました。

そうなると、さしづめ新型コロナウイルスが須佐之男命でしょうか。
暗闇のはずなのに大笑いしている八百万の神々の声を聞いて、天照大御神は何事かと外へ出て来ます。
覆った雲を晴らすには笑顔が一番だという、いにしえのメッセージかもしれません。
免疫力アップにもつながりますしね。

さて、ニュースレター最新号をお送りします。
もし、ご不要の方がいらっしゃいましたら、お手数でもご一報いただければ幸いです。



★【戦後75年・八王子の戦争に関する新刊2点】
8月2日は、八王子にとって忘れてはいけない日でした。
75年前の8月2日未明、約67万発の焼夷弾が八王子に雨あられと投下されました。
この数は、当時の八王子の人口1人当たり10発に相当し、3月10日の東京大空襲の際に投下された数にほぼ匹敵するといわれています。
また、3日後の5日には、国内最大級といわれる、中央本線419列車への「いのはなトンネル列車銃撃空襲襲」も発生しています。
揺籃社(ようらんしゃ)では、この夏、2冊の戦争関連書籍を発行しました。

◎ガイドブック『八王子の戦跡』(揺籃社編集部編、B5判、約100ページ、フルカラー、並製本、1,200円+税、8月1日発行)
八王子市内に数多く残されている戦跡を網羅的に紹介するガイドブックです。
戦争をよく知らない世代には分かりやすく、戦争を体験された方には心から納得していただけるように、様々な工夫を凝らしてあります。
後世に戦争の悲惨さ、平和の大切さを伝えていく一助になればと願います。
本書を片手に、市内の戦跡を巡ってみませんか(秋には市内戦跡見学会を開催予定、コロナ次第)。
※7月30日付「タウンニュース」 →
https://www.townnews.co.jp/0305/2020/07/30/536545.html


◎小説『キミ達の青い空 ―八王子空襲から七十五年―』(前野博著、A5判、346ページ、並製本、1,200円+税、7月1日発行、限定1000部)
八王子空襲を体験した実母から何度となく聞かされてきた話を、前野博さんが小説化。

読売、朝日、東京の各新聞、アサココ、タウンニュース、八王子経済新聞、ショッパーの各ミニコミに紹介記事が載り、
市内小中学校107校への寄贈の折に市長に面会した記事が再び読売とタウンニュースで取り上げられるなど、話題となっています。
※6月18日付「アサココ」189号 → http://asacoco.jp/
※6月30日付「読売新聞」 → https://www.yomiuri.co.jp/local/tokyotama/news/20200629-OYTNT50119/
※7月9日付「タウンニュース」 → https://www.townnews.co.jp/0305/2020/07/09/533653.html
※7月13日付「八王子経済新聞」 → https://hachioji.keizai.biz/headline/3032/
※7月22日付「東京新聞」 → https://www.tokyo-np.co.jp/article/44080


※詳細については当社まで → info@simizukobo.com か 042-620-2626


★【お盆休みについて】
当社では、例年、お盆休みを設けずに営業しています。
その代わり、従業員が都合をつけて好きな日に夏休みを取る制度となっています。
会社は営業していますが、担当者が不在というケースがあるかもしれません。
皆さまにはご迷惑をおかけいたします。
あらかじめご承知おきいただけましたら幸いです。


★【メディアの寿命・組版部 桑原記】
6月下旬にドリームキャスト(ゲーム機)のGD-ROM(独自企画のCD型メディア)が劣化して読めなくなっていた、と話題になりました。
その後、SNS上では「ゲームの特定ロットのDVDは劣化しやすくて既に読み込めなくなっていることが多い」
「自分でDVD-Rにバックアップしていたデータが読み込めなくなった」などの報告が色々あがっていました。
各メディアの寿命としては保管環境などにもよりますが、市販のプレスされたCDでは30年以上といわれています。
レーザーディスクは保管が難しいのか、読めなくなってしまっているものが多いと聞きます。
CD-RやDVD-Rはメディアの記録面の材質や品質などによってだいぶばらつきがありますが、5~10年程度といわれているようです。
粗悪な品質のものだと1年程度で読めなくなってしまうものもあるようです。
実際に私がかつて、DVD-Rに書き込み当時古くなっていたドライブで海外製の安価で粗悪なDVD-Rに書き込んだデータが2年後にはまったく読めなくなってしまったことがあります。
BD-RはDVDよりも寿命は長いといわれているようですが、こちらは盤面の保護層が薄く、圧力などによって読み込めなくなる危険性が指摘されていたりします。
最近では耐久性が高く、長期保存性に優れたBD-Rも販売されているようです。
HDDは平均5年、SDカードなどのフラッシュメモリは5~10年位といわれています。
MOは50年持つといわれていますが、一般的に使われているものでは容量が1.3GBや640MBと現在のデータが巨大化している時代では容量的に見劣りし、速度も遅い欠点があります。
清水工房(揺籃社)ではデータのバックアップには基本的にHDDとMOを行っています。

しかしMOはメディア、ドライブともに入手困難になっています。
デジタルデータはメディアの劣化前に再度バックアップを行うことによって内容的には全く同じものを再保存できるので、失われてしまう前に対策を怠らないようにしましょう。
なお、フィルムは保管状況によってはフィルムが加水分解を起こしてしまう「ビネガーシンドローム」が発生して変質してしまうことがあります
(昭和30年代以降に製造されフィルムで使用されている原材料に起因する模様)。
デジタルデータは保管しているPCの故障、バックアップメディアの寿命などで失われてしまう可能性があります。
クラウドサービスでさえ、サーバーHDDの故障によってデータが消失したこともあります。
メディアの形式、データ形式が将来においていつまで利用可能かという懸念もあります。

転じて、書籍の形であれば、紙の質、保管状況などにもよりますが、超長期保存が可能で、いつでも読むことができます。
将来のフォーマットの心配もありません。
データではありませんが、「後世に残したいもの」を保管する意味でも書籍化しておくことは有意義ではないかと思います。
国会図書館に納本すれば、一冊はそこの安定した環境で保管、管理されることになります。
P.S. 最強のバックアップは「石板」だ、保存状況がよければ数万年もつ、という冗談をSNS上でみかけました。



ニュースレターは不定期に発信いたします。
何かご意見などありましたらお知らせください。

今後ともどうぞよろしくお願いします。

㈱清水工房・揺籃(ようらん)社 社員一同

★お蔭さまで創業51年目に突入。
→八王子の自費出版・地域出版なら清水工房・揺籃社(ようらんしゃ)へ!

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株式会社 清水工房 / 揺籃(ようらん)社
〒192-0056 東京都八王子市追分町10-4-101
Tel 042-620-2626 Fax 042-620-2616
Mail info@simizukobo.com
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